今回の九州旅行では四泊中三泊が5月の旅行で訪れた旅館でした。
というのも、それらの旅館がそれぞれに気に入っているいうこともありますが、せっかく母上と行くのだから、ハズしたくない!という気持ちが強かったのです。
唯一行ったことがない旅館が三泊目の「竹林亭」。
JTBのパンフレットでもそこそこ評価の高い旅館で(でも亀の井別荘のことがあるからアテにはできない!)、ネットでちらっと見た感じでもまぁまぁ良さそう…とここだけは冒険してみることにしました。
一説によると、宮沢りえちゃんがお忍びで来るとか来ないとか…
武雄の町は今まで通ってきたところより少しだけにぎやかな印象で、ユニクロもありました(笑)
といっても、どこの地方に行っても同じ風景ばかり、と椎名誠が嘆くように、その町独自の雰囲気というものはありません。
こんなところに旅館あるのー?と思っていたら、メインの道路を曲がると一気に静か。
ほとんど何もないねーと言っていたら御船山観光ホテルの表示が。この一角に系列の竹林亭があります。
竹林亭というだけあって、エントランスも竹。
ちゃんと打ち水もしてあります。
玄関を入るとこんな感じ。
とても広いわけではありませんが、ヘンに和風モダンでもなく落ち着いていていい感じ。
鍋島緞通が敷いてあります。
あがって振り返るとこんな感じです。
お香は偶然私が家で使っているのと同じ香りでした。
ま、松栄堂のんだからどこでも使ってるんだろうけど(^-^;)
長い廊下ときちんと手入れされたお庭。
こういうのが随所にあります。
繰り返しになるけど、変に和風モダンじゃないのがよろしな。
帳場にも鍋島緞通が。
鍋島緞通は木綿で出来ているそうです。でも風合いは柔らかく木綿とは思えないほど。
帳場の前を通って…
長い廊下をずずーっと。
さらにずずーっと。
この左手にお部屋が並んでいます。
こちらはお風呂へ至る廊下。
ガラス張りでお庭が見えるというのはなんとも贅沢。
旅館では当たり前のことかもしれませんが、家では到底かなわぬこと。
おじいちゃんのお家の大広間の周囲に廊下がぐるりと回してあり、周囲はお庭でしたが、小さい頃のそういう記憶がお庭のあることを余計嬉しがらせるのかもしれません。
お風呂の手前の廊下の左手には…
談話室がございます。
太陽の光が心地よい、非常にくつろげる場所。
小さなビールや梅酒、昆布茶などがあります。
ご自由にどうぞ。
この炭火は?
あられ作りのためのもの。
角切りにしてあるお餅をここに入れ、炭火にかざしながら振って、好みの加減に焼きます。
焼きたては熱々で香ばしくて美味しい!
しっかりカリカリになるまで焼くか、それとも中はちょっとお餅らしさを残すのか…
なかなか好みの加減を見極めるのが難しく、それがまた面白いのです。
一見そんなに座りやすそうな椅子ではないのに、座ってみると快適。
武雄市のパンフレットに竹細工が有名とあったので、さすが~と思っていたのですが、旅館の人に聞いてみると今では作っている人も一人くらいだそう。
ここにあるものは番頭さんがネットで京都から取り寄せているんですって(笑)
でもいいものが多くて見ていて楽しかった。
この談話室はお風呂上がりにいつまでもくつろげます。
おしゃべりもはずみました(^-^)
お風呂はそんなに大きくありません。田乃倉よりも随分小さい。
備品は一通り揃っているしそれなりにちゃんとはしていますが、清潔感があるとまではいかないかな。
お湯は嬉野に近いから似ているのか、あの美人の湯っぽい少し柔らかいお湯でした。
露天風呂も小さいですが一応あります。
少し温度が低めなので、入ったぁ!って感じはあまりありません。
お部屋にもお風呂がありますので、そちらのほうがかえってゆったりできるかも。
でも滞在中三度大浴場に来ましたが、誰にも会いませんでした。
お部屋の写真も夕食の写真もいっぱい…(^-^;)
それはまた今度に。
廊下の写真ばっかりで面白くなかったかしらん(笑)