あまりにたくさんのネタを溜め込みすぎて全く書ききれていない。
そのとき食べた印象ってすぐに書かないとだんだんイメージが薄れてしまうし、細かい材料などは写真を見ても忘れてしまっていることが多い。
ただ、なるべく覚えておこうと思うのはお料理に対するそのときの気持ち。
美味しいなーとかこれは前のほうが良かったとか、これは今までで最高の出来だ!とか。
その気持ちをたよりに、少しずつ思い出していこうとするのです。
ということで今日は2週間前のノガラッツァのディナーを。
ランチには2度一緒に行ったことのある母上だけど、ディナーは初めて。
工夫されたディナーのお料理はまたランチとは違って楽しく美味しいものなので、是非母上にもと思ったわけでございます。
いつも¥7350のコースですが、この日はテーブルにつくなりシェフがわざわざ来てくださり、
「¥7350のコースだとお母様には量が多いですよね…?」
いえいえ!なにをおっしゃいますやら。
この母上、全くワタクシと同じ量を平らげ、まだなんか食べられるわーとのたまう御仁なのでございます。
内容を伺うとかなり母上好みのコース!
全ておまかせでお願いしました。
ながーいグリッシーニとフォカッチャ。
この日は少し、フォカッチャがいつもより、ほんの少しですがパサッとしているような感じに思えた。
暑くなってくると少し油断しただけでどうしても過発酵になることがあるから、もしかしたらこれもそれが原因なのかな?
もちろんいつものオリーブオイルを出していただきたっぷりつけて食べました。
やはり同じメーカーのものでも、家にあるのよりお店のほうが美味しいと母上も申しておりました。
アミューズはかぼちゃのピュレに塩のジェラート、生ハムを添えて。
かぼちゃのピュレはとても甘く、ジェラートと生ハムの塩味で味が締まって美味しい!
もともとかぼちゃが大好きなんですの。
ここの野菜のピュレはどれを食べても野菜の味が濃厚で美味しいのは良い野菜を使っているから?それだけ?やっぱり素材の味を生かす技術があるんだろうなー。
次はお肉のタルタル。
ユッケやタルタル好きの母上(私もだけど)にはぴったりの前菜。
上にはサマーポルチーニがたっぷり。
贅沢な一品です。
このタルタル、ホントに美味しい!
味付けもバッチリ決まっています。
さすがにこういうお料理だけあって、少し強めの味にしているところが通り一遍でなく、きちんと考えているという感じです。
お肉自体もいいものなので、ちゃんと生肉そのものの味もしっかりしているし、ポルチーニやパルメザンなどと混ぜて食べてもまた複雑ないい味がします。
こう見えて結構ボリュームがあって食べ応えもあり、満足の一品、いえ逸品でございました。
パスタは冷製。
暑い日には冷たいパスタがうれしい(^-^)
イカ(剣イカだったはず)、サザエ、ジロル、唐辛子、そしてウニっ!という豪華なパスタ。
もちろん塩味もちゃんと決まっていて美味しい。
が、私の好みからいくと、もう少しだけ酸味というかトマトの味が欲しかったな。
でもまぁこれは好みの問題でしょう。
フェデリーニの茹で加減も完璧で。プロってこういうことねぇと思う。
いつもならもう一品パスタですが、この日はシェフのオススメの鱧をいただくことに。
ポレンタでソース、という聞いただけではどういうイメージのお料理なのか全くわからなかったお魚料理。
要するにゆるーいポレンタでつないだソースってことなのかな?
それほどポレンタっぽい味はしなくて、優しい味のトロンとしたソースで食べる鱧と野菜のお料理という感じ。
何味、ってわけではないけれど、それぞれの素材の味をいかしたちょっとほかではないような味でした。
(うーん、うまく表現できません)
あえて言うならば、鱧の身の切り方をもう少し工夫して、たとえば和食のように花がひらいたようになっていたら、さらにほんわりとした食感になり味もよくからまってよかったのになと思う。
でもイタリアンですから、そこまで求めるわけにも。
そしてメインはクロワゼの鴨。
こうやって一人ずつ出てくる前に、丸ごと焼いた鴨をちゃんとテーブルまで持ってきて見せてくださいました!
皮が見るからにカリッと香ばしそうに焼かれていて、すごくいい香り!
こんな大判振る舞いいいのかしらん、とちょっと心配に(^-^;)
お肉は柔らかくて見た目通り香り良く、味も良かった!
付け合せの野菜もシャキッといい食感で、味が濃い。
母上なんて、ヤングコーンさえ他のお店とは違って美味しくうれしく食べたとのこと。
食べてうれしくなるお料理っていいなぁと思う。
ブロッコリのちっちゃいの、なんて名前だったっけ?
こればっかり食べてみたい、というくらい美味しかった。
デザートはこれまた凝ったもの。
桃のコンポートにリコッタチーズのソース、そして下には杏のシャーベット。
この組み合わせが実によくできていて、全部を一緒に食べるとバランスが良いのです。
味のポイントはこの濃厚な杏(のはず、不安になってきた)のシャーベットにあるんではと思う。
酸味と甘みが結構強くて、全体の味を引き締めています。
はたまたネコちゃんのカプチーノ。
いつもお客を喜ばせようと思ってくださるその気持ちが大好き。
やっぱりレストランってこうでないとね♪
帰りがけにシェフが、量が多くて大丈夫でしたか?と母上に聞いてくれていたけど、ぜーんぜんケロッと平らげ、美味しかったーと大満足の母上。
連れてきて良かった(^-^)
いつもいつも、今日はこんなものを食べさせよう!といろいろ考えてくださるシェフ、それを私たちにきちんと伝えて楽しんでもらおうと頑張ってくださるサービスのHさん。
いつもありがとうございます(^-^)